負け癖

 某日、というか昨日、アポ負けしすぎて病んだ感じでUへイン。実際にインフルからの病み上がりでしんどく、暗い表情で声掛けを続けるもまったく刺さらず、寒いし冷えるので何度もトイレに行って最悪の気分の中、某すご腕とすれ違って雑談。相変わらずアポに勝てないんですと話していると、なんで勝ちにこだわるんだとそもそも論をぶたれる。なんのためにナンパしてるんだっけと聞かれて口ごもっていると、彼女を探してるんであれば今のスタイルでいいし、数を追いたいんだったら今のど誠実なスタイルを変えるべきだと言われた。もっともだ。俺は中途半端なのだ。
 女をとっかえひっかえしたいという欲望は、少なくともナンパを始める前には薄くて、ツイッターのナンパクラスタに片足をつっこんでから強まった。元もとからあった欲望ではない。他人の欲望が、いつの間にか自分の欲望になってしまった。仲間の即報はうれしいし、奮起させられるけど、変に比べてしまって病んでいる今の俺は滑稽だ。でも、やっぱり数にはこだわりたい。いつの間にかナンパに深く依存してしまった。インフルで寝込んでいるとき、夢の中でナンパをして、即報を打っていた。病気だ。
 話を元に戻す。某すご腕にアポ時にどんな話をしているかを説明していると、相手と一緒にいて自分が楽しんでいるということが相手にちゃんと伝わっていないんじゃないかと指摘された。確かに。なぜあなたに声を掛けたのか。声を掛けて正解だった。すごく楽しいと伝えることを、俺は今まであまり意識していなかった。あとはなんだろう。いろいろ話したけど寒すぎて忘れてしまった。
 小一時間話し込んで解散。某ゾーンで何人か声を掛けているうち、飲み会帰りのショップ店員を連れ出し。一杯だけ飲もうと誘って、飲みすぎたから無理と断られ、じゃあお茶飲めばいいやんでカラオケイン。
 まずは場を温めようと、雑談から雑談、雑談、そして雑談。あ、もうそろそろ終電やし、早くギラつかないと駄目だなあと思いつつ、ある共通点があって親近感を覚えたのと、年の離れた妹と同い年だったり、地元から一人で関西にやってきて健気に頑張ってたりする話を聞いて、なんとなく手が出すことに罪悪感を覚えてひたすら雑談。たまに色恋の話もしてお兄ちゃんみたいになっていた。
 その後、終電を逃させることには成功したので、とにかく時間をかけて和んで、後で男らしく誘おうとしたけど、3回目の延長をしようとしたとき「友だちの家に泊まるからもう帰る」。
 「今日声を掛けて、短い時間やけど一緒にいて楽しかったし、もっとお前のことが知りたい」みたいなことを言ったけど「もう友だちに行くと言っちゃった」で断られた。よくあるやつ。途中、相手の酔いがさめて、なんとなくよそよそしくなっていくような感じもしていた。早めにギラつくべきやったんだろうか。そもそも相手を楽しませることができなかったというのもあると思う。
 手を出すのは悪いなというのも自分本位だ。相手がなぜ俺についてきて、いきなりカラオケにぶち込まれて嫌な顔をしていなかったのか。よく考えないといけない。オチはない。マイペースにやります。